お金だけじゃない。シングルマザーが大変だと思う「3つの足りないもの」

こどもを育てながら、仕事をするのはどこであっても大変ですよね。それがひとり親ならなおさら。
私は離婚を経て、2人の子供を育てながら、フルタイムで勤務しています。
両親も別居なので、家事のサポートもありません。

とっても、大変!です!
離婚してしばらく、繰り返しつぶやいていた言葉があります。
「泣いてたって、金は降って来ないんだから…」
特に金銭面での不安が大きくて、何とか稼がなきゃとすごく焦りました。
でも、実際に日々暮らしてみると、大変なのはお金だけじゃありませんでした。
そこで、私が考える日本のシングルマザーに足りないものを3つとその対策を紹介します。
いまや、日本の離婚率はおよそ35%。
この記事が誰かのお役にたてれば…そうでなくても何か知ってもらうきっかけになれば、いいなと思います。
シングルマザーに足りなくて大変な3つの事
私がシングルマザーだと足りなくなりがちで大変と思うものはこちら
- お金がない
- 時間がない
- 頼れる人が少ない(いない)
それぞれが影響しあっていて、より悪循環を引き起こしていくように思えます。
お金がない
まずは、経済面。シングルと聞くとこれが真っ先に浮かぶ人も多いと思います。

お金はまぁ…大変ですよね
例えば、両親が離婚してひとり親で育てるってなった場合でも、単純に家の収入が半分になる…というわけではありません。
そもそも日本は、男性と比較して女性の賃金が低いから、男性の方が収入の割合が多い家庭が一般的です。
令和5年の調査によると、男女の賃金格差については、以下の通りです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24 | 22.9万円 | 22.0万円 |
25~29 | 26.8万円 | 24.6万円 |
30~34 | 30.2万円 | 26.0万円 |
35~39 | 33.8万円 | 27.0万円 |
40~44 | 37.2万円 | 27.7万円 |
45~49 | 39.7万円 | 28.2万円 |
令和5年賃金構造基本統計調査より数字引用、一部改変
※これはシングルマザーは関係なく、単純な男女差のデータです
そして、母子家庭の世帯年収はさらに低い。公の数字がないか調べてみたところ、こんな数字がありました。
世帯 | 総所得 |
---|---|
児童のいる世帯 | 785.0 万円 |
母子世帯 | 306.0 万円 |
2022(令和4)年 国民生活基礎調査 より数字引用
もちろん、これはあくまで統計で家庭によって状況は様々です。全体の傾向として、同じこどもがいる世帯より低めなのは間違いないでしょう。

我が家も目先は大丈夫ですが、将来の学費が不安ですね…
母子家庭の養育費事情

養育費がもらえないケースも多いようです
同じ調査によりますと、養育費を「現在ももらえている」と答えた世帯はたったの28.1%で、平均月額は50,485円だそうです。
この辺も家庭により事情はそれぞれですが…ちょっと悲しいですね。
時間がない
生活のためには、働かなくてはいけません。
でも、仕事をしながら、家事・育児を回していくのは大変です。
余裕がなくなると、睡眠を削る or 生活を雑にする のような選択になることも(あるいは両方を選択すること)
長期目線では、
- 働く時間を長くして、お金を優先するか
- こどもとの時間を優先するか
のようなことを考えながら、転職なども考えて動いています。

どっちも当たり前に欲しいのですけどね
特に小さな子どもがいると病気になって看病したり、学校に上がれば行事が平日だったりと色々な事態にも一人で対処しなければなりません。
自分の時間はほとんど取れず、常に時間との戦いになります。

ストレスや睡眠不足がたまると、気持ちの余裕もなくなり、健康状態も悪化します。
頼れる人がいない(少ない)
もう1つ気になるのがここ。何かあった時に頼れる人の存在。
結婚していたら、夫が
自分に何かあったら、仕事中に子供が熱を出したら、家にトラブルがあって対応が必要、そんな時でも自分だけが頼りです。
子供が病気となれば、必然自分が仕事を休むことになり、それが続けば職場との関係性なども影響がでてきます。
より時間の融通が利くパート勤務などに変更するとなると、また、経済的な余裕がなくなるという悪循環へ。

これは、シングルというよりも、ワーキングマザーさんみんなが抱える問題かも
私も両親とは別居しているので、家のことは基本ひとりです。

それでも車で1時間の距離なので、何かあった時には本当に助かります。
親には頼れない(むしろ親のサポートも必要)などという方もいるかと思います。
「困った時は近所の人、ひとり親のママ友同士」という言葉も聞きますが、正直私からはあまり現実的な選択肢には思えません。
(近所の子ども会は、平日休めず役員ができないと言ったら、退会を促されたので、そのまま退会しました)
都会ならベビーシッターなどのサービスもあるかもしれませんが、気持ち面のハードルを超えられても、お金や利用しやすさ(病児はNG、前もった予約が必要など)の面でなかなか難しいと思います。
公的な支援は使えるのか
市役所のひとり親家庭の相談窓口に、どんな制度やサポートがあるのかを聞きに行ったことがあります。
事前に予定がわかっている用事などではファミリーサポートなどの対応がある自治体も多いです。
しかし、「何かあったら」という場面においては、①まずは家族・親族、そこがダメなら②児童相談所 という、2択しかありません。

そもそも窓口が平日の9~17時のみという時点でいろいろと厳しい
シングルマザーの大変さを乗り越えるための工夫
ここまでいろいろと書いてきて、自分でも若干気が滅入ってきました。
でも、下を向いて嘆いていても何も変わらないので、どうやって対応するか私なりの考えを書いていきます。
もちろん、簡単にできるものばかりではありませんが、小さくても少しずつ変わっていくと信じています。

「困難は分割せよ」という言葉もありますしね
お金がない
- 家計管理と節約
- 公的な援助の活用
- 収入アップ
家計管理と節約
やはり一番は家計管理から。以下のようなことに取り組んでいます。
- 家計簿をつけて、毎月の予算を立てて、先取りで貯金する
- 定期的に予算を見直して、使うところと使わないところを考える
- 旅行や車/家電の修理費などは、毎月に分割して積み立てておく(ボーナスなどをあてない)
お金の知識は、リベ大の両学長のYoutubeや、オンラインコミュニティ:リベシティを活用して勉強しています。

私は家計予算見直しだけでなく、保険の見直しや将来のライフプラン表作成などもやってみました。
大学時代から家計簿はつけていましたが、精度があがった気がします。
リベ大は以前は事業主として稼ぐ。など難しいことも発信していましたが、最近は初心者さん向けに家計を中心に発信してくれているので、取り組みやすくなりました。
公的な援助の活用
地域によって差はありますが、ひとり親家庭向けの援助・支援金はいくつかあります。
例えば以下のようなもの↓
- 児童扶養手当
- 児童育成手当
- 住宅手当
- ひとり親家族等医療費助成制度
- 乳幼児や義務教育就学児の医療費制度
お住まいの地域で「〇〇〇市 ひとり親」などで検索すると情報が出てきます。
所得制限がるものも多いですが、まずは使えそうなものがないか、確認してみると家計の助けになります。
収入をあげる
家計の見直しや節約をしても、限界があります。
こどもが小さいうちは難しいかもしれませんが、落ち着いてきたらどこかで収入をあげることも視野に入れたほうがいいと思います。
「副業」という方法もありますが、私はまずは転職の方が現実的で確実だと思っています。

ただでさえ時間がないのに、本業・家事・育児に加えて副業って…なかなかですよね
収入のベースが増えると、家計の余裕も変わってきます。
とはいえ、仕事をしながらの転職活動も決して楽ではありません。
なので、情報収集からなど小さくやっていくのが無難かと思います。
ワーキングマザーの転職については、別サイトで記事を書いているので、良かったら参考にしてください。

時間がない
- やらないことを決める
- すきま時間を活用する
- 時短家電を導入する
やらないことを決める
いろいろなことを全部しっかりやろうとすると、すぐにいっぱいいっぱいになってしまいます。
どうやって1つ1つを早くやるかを考えるよりも先に、何をやらないかを決めることが大切。
例えば私はこんなルールを決めています
- 洗濯は毎日は回さない
- 料理はある程度週末に作り置きしておき、平日は手抜きする
- 家計簿はマネーフォワードで自動化。手入力調整は週末にまとめて

手抜きには罪悪感がありますが、優先順位をつけて割り切ります
すきま時間・ながら時間を活用する
通勤中や待ち時間など、通常は無駄にしてしまいがちな時間を活用することで、生産性を向上させることができます。
たとえば、通勤中にアプリ勉強や読書をしたり、待ち時間にメールをチェックしたりすることで、効率的に時間を使えます。

あまり頑張りすぎると大変ですが、すきま時間にできることは済ませて、少しでもやりたいことに時間を回しましょう
こうした小さな時間の積み重ねが、大きな時間節約につながります。
時短家電などを導入する
家事時間の節約に有効なのが、時短家電。
初期投資は必要ですが、長い目で見れば大きな時間の節約につながります。
これにより、自分の時間をもっと有効に使うことができるだけでなく、家事の負担も軽減されます。
- 洗濯乾燥機
- お掃除ロボット
- 食器洗浄機

食洗器は本当に手放せません。手荒れも減らせますのでありがたい限り
頼れる人がいない
- 家族に頼る
- 自治体のファミリーサポートなどの活用
この問題に関しては、私が最も悩んでいるところであり、たくさんの選択肢をもっていません。
いい方法を見つけて、アップデートしていきたいところです。

むしろ誰か教えてください…
まとめ
日本のシングルマザーが大変な理由を3つあげました。
- お金がない
- 時間がない
- 頼れる人が少ない(いない)
大変なことは多いですが、上記の問題を解決するには、少しずつ、小さく変えていくしかないと思います。
足りない分、やりくりやタイムマネジメントが上手だったり、(無理やりですが)ポジティブな面もあると思います。
私自身もまだまだ試行錯誤しながら取り組んでいることも多いです。

大変ですが、めげず頑張りましょう