エンディングノートのすすめ:30代シングルマザーが書いてみた

いつか、いつかと…ずっと先延ばしにしていたエンディングノート。
ついに購入し、記入しました。
実際に書いてみて、これは年齢とか関係なく、みんな書いておいたほうがいい!っと確信しました。
だって、明日自分が元気で動いていられるかなんて、誰にも分からないから。

特に、ひとり親の私は、身近で話して置けるパートナーがいないので、書き残しておくことが重要だと焦りました。
一生懸命貯めておいたこどものための学費。まさか、休眠口座行きなんてしまったら大変ですものね。
この記事では、エンディングノートの説明と、今すぐ書いたほうがいい理由について書いていきます。
エンディングノートとは
ところで、みなさんは「エンディングノート」をご存じでしょうか?
エンディングノートは「もしもの時」に備え、自分の大切な情報を1冊にまとめておけるノート。
エンディング=終活。お墓や、相続に関することなどを書くようなイメージがあるかもしれません。
しかし、実際にはもっと広い用途があります。
生きている間、例えば、延命治療や介護の希望なども記入する欄があります。

本人からしてみれば、こちらの方が重要かもしれません。
エンディングノートの記入項目
では、実際にどんなことを書いたのかを紹介します。

かなり項目が多く、記入するのは時間がかかりました
これは私が購入したノートの項目なので、実際にはノートによって異なってくると思いますが、内容を知るための例として見ていただければと思います。
【自分のこと】
- 氏名・住所・生年月日・勤務先
- 居住の記録など
【資産】
- 銀行/証券口座や引落情報
- 有価証券・金融資産・不動産・保険・年金など
- 借入金・ローン
【デジタル】
- カード・電子マネー
- PC・スマホ・WEBサイトID

デジタルデータの処理の希望なども書く欄があります
【生活】
- ペットについて
- 家族・親族・友人/知人・連絡の希望
【医療介護】
- かかりつけ・過去の病歴・アレルギー
- 告知・延命処置範囲・臓器提供
- 介護希望

病歴や薬などは、本人しかわからないことも十分あり得ますよね
【終活】
- 葬儀・お墓
- 遺言・相続

私はここの欄で、元夫が亡くなった場合、私の子供達にも相続権利があることを初めて知りました
これでもざっくり書きましたが、それでも多いですよね。
自分自身で書くとしても、すぐには埋められない人も多いんじゃないでしょうか?
実際に書いてみると、これを調べたり考えるのは、意外と大変でした。

わたしもまだ全部は書ききれていません
なので、まずはそれを知る意味でも手をつけるのが重要だと思います。
エンディングノートって必要?

そんなにたくさん書くの大変そう。必要なのかな~?
これらの情報を、もしも本人に何かがあった時、離れて暮らす家族などが代わりに探すとしたら、本当に大変……というか、ほぼ不可能なんじゃないかと思います。
例えば、自分の両親や兄弟がなくなった時、このあたりの情報がないと、めっちゃ困りませんか?
困るのは、お金や生活のことだけじゃありません。
もしも、延命処置などの決断をしなくてはならなくなったら…
(本人はどうしたいんだろう?)
って、絶対に知りたいと思います。

今これを書きながら、すでにうちの両親にも言っておかないと。と思ってます。
私がエンディングノートを書こうと思った理由
ここで、私がエンディングノートを書こうと思ったきっかけについて。
私はシングルマザー。何かがあった時に汲み取って助けてくれるパートナーがいません。
それでも、なんとなく書いたほうがいいんだろうなぁ。と頭の片隅にはあったのですが、今すぐに書く必要がなかったので、ずっと先延ばしにしてきました。
そんな私の背中を強烈に後押ししたのは、体調の悪化です。
詳細はここでは書きませんが、20分くらいかかる検査の機械の中で
- もしもこのまま何かあったら、こども達はどうなるんだろう
- 逆に介護などの状態になったら…?こどもは?
身動きも取れず、考えるしかできない時間中、ずっと子供のことが頭を巡っていました。
幸い、大きな問題はないとのことで帰れたものの、完全には体調は良くならず、今までどこか遠い感覚だった「もしもの時」を強く意識するきっかけになりました。

実はこのことをきっかけに、他にも行動が変化しました。
それはまた別で書ければと思います
親にとって、何よりも心配なのが子ども達。
子供達が小さいうちに、エンディングノートが必要な場面が来るとはそんなことはないと願いたいけれど…、それは本当にわからないですよね。
だから私は、ずっと「後で買う」に入れていたエンディングノートの購入ボタンを押しました。
エンディングノートは紙?デジタル?
私はコクヨのエンディングノートに手書きで書いています。
きっと、書き直すだろうと思い、今はエンピツ書きです。
しかし、実は、デジタルで残すことも少し検討しました。
遺言などの意味を込めず伝えるだけなら、何度も書き直しができたり、リンクや画像などが貼れるデジタルの方が便利だと思ったからです。
使い慣れてもいますし。
でも、結局紙にしたのには、理由があります。

もしもの時、誰が読んで対応するんだろう…?
と考えたときに、まだ小学生の子どもたちよりも70代の親なのかな。と思い、今のところは紙にしておきました。
そのうえで、
- PCなどのデジタル系パスワードは1Passwordに集約
- 肝心のマスターパスワードやPCログインのPINには セキュリティシール
- デジタルページのリンク(QR)も貼っておく
今書いていても、両親がちゃんとたどり着けるかは非常に不安。ですね。
デジタル面はもう何段階か準備が必要かもしれません。
何かいい方法が見つかったら、アップデートします。
まとめ
エンディングノートは、もしもの時のためのノート。
そして、その時がいつかなんて誰にもわかりません。
私は実際書いてみて、これだけじゃ不十分かもしれないと思いつつ、少しでも準備しようと思いました。
自分自身のためにも、大切な誰かのためにも。
これを読んでいるあなたにも、ぜひ一度手に取って考えてみてほしいと思います。